番外編・音MAD語りをしたリアぺ
リアクションペーパーで音MADの話をしました。
音MADの研究がどれくらいされているのか私は知りませんが、オタク文化の一つとして、時間と能力が許せば研究したいコンテンツではあります。
以下本文
先生は、音MADというものをご存じですか?ニコニコ動画などの動画投稿サイトで見られる音声・映像の作品ジャンルなのですが、ご存じなければ、カセットテープの時代に流行したMADテープを想像していただけると分かりやすいと思います。簡単に言ってしまえば既存の音源を切り貼りして面白おかしく編集した動画です。一種のリミックスともいえるかもしれません。
私はその中でも、既存の曲にほかの素材(CMやアニメのセリフなど、色々あります)を切り貼りしたものが好きで、よく鑑賞しています。そういったものに使われる曲は基本的に作者が自由に選ぶのですが、中には、音MADを制作するために、流行曲のカラオケ音源をメドレーのように編集した曲を投稿している人もいます。(コメントの最後に曲の一例と、それをもとに作られた音MADを列挙します)
そういった曲を使用した音MADは前回の授業における、異なる楽器・編成を使った編曲と通じるものがあると私は考えています。しかし、先生のおっしゃった、「編曲は翻訳」という意味からは大きく逸れていることも確かだと思います。なぜなら、一連の音MADでは編曲元の曲の解釈の他に、そこに切り貼りされる素材をいかに面白く見せるか(聴かせるか?)という点も重視されているからです。重ねる素材を重視するあまり原曲がないがしろにされていると思うようなものもあります。
同じような形をとっていても、意味が変わってしまうことがあるのだと考えが広がり面白かったです。
また、音MADには音声の無断使用という問題点があります。面白い文化だと私は思っていますが、著作権の観点からは問題視されても仕方ないジャンルでもありますね。
コメントシートの内容はある程度自由でよいと言っていただけたので、このような話題を出させていただきました。これからの講義も楽しみにしております!
音MADの例(音量バランスがおかしく、急に音量が上がるものがあるので注意してください)
・otoMAD-synthesis.mid
このメドレー曲をもとに、さまざまな音源を素材にした音MADが作られています。
・【合作】benkyoshiLOID-Synthesis.zkai
9年前に放送された通信教育のZ会のとあるCMシリーズ(https://www.youtube.com/watch?v=e9ohRtZcOuo) がインターネット上で人気になったのをきっかけに、Z会のCMが素材の音MADが作られるようになりました。内容も勉強に関連したギャグが中心です。
・【合作】KemoMAD-tanosis.minmi
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38770042
アニメ「けものフレンズ」を使用した音MADです。ちなみにけものフレンズはガイドラインにおいて二次創作を承諾しています。
・【合作】suneoMAD-☽newsis.mid【スネ夫が自慢話をするときに流れている曲】
アニメドラえもん内でスネ夫が自慢話をするときに流れている曲を素材にしたリミックスを中心に、ドラえもんに関連したCMなども使われています。
他にも同じ原曲を使った作品があり、それぞれがどう曲をアレンジしているかの違いを見るのが音MADの一つの楽しみだと思っています。