世界の諸々と、その中心たる私。

ちばから見た世界の話。

アイメイクと、口で物言う私。

あなたはメイクが好きだろうか。

ここでいうメイクとは、化粧のことである。

私はメイクすることを面白いと思う。メイクについて考えることはなおさら楽しい。

今回は特にアイメイクについて、思うところを書いてみよう。

 

私はメイク初心者だ。

大学進学のタイミングで日常的にメイクを始める女性が多いという話を耳にしていたため、高校卒業後、流れに乗るのも悪くないと思い最低限の道具を揃えた。

それまでは学校行事やイベントの時にファンデーションをしたり、少し口紅を塗ったりするだけだった。

 

流されるままにメイクを始めた私が参考にした本はこれだ。

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この本の魅力の一つは、美人顔の黄金比が示され、顔立ちの傾向ごとにそれに近づけるためのメイクの手法が示されていることだ。他人の顔にあまり興味のなかった私としては、それに習うだけでいわゆる「美人」に近づけるのはありがたかった。

どうせ人に見られるなら、相手の目に楽しい顔で見られたいと私は思っている。

 

さて、メイクの手法を学んだ私は、主にSNS上ではあるが人の顔をよく観察するようになった。身近な人間の顔、かわいいと言われる芸能人の顔、自分が好感を持てる人間の顔…… そういった一種の研究の中で、一般的に好まれやすい目の形が分かった。

ぱっちり二重にぽってり涙袋、というものである。

一応断っておくと、涙袋とは下まぶたのふくらみのことである。

 

自分が好感を持つ顔は二重でないことも往々にしてある。なぜ二重と涙袋がそんなに好まれるのか。一重絶壁下まぶたの私に未来はないのか。

私は、自分の目元を真っ向から否定してくるこの傾向について考えることにした。

 

目は口ほどに物を言う

私の考えた、二重&涙袋が圧倒的に好まれる最大の理由は以下の通りだ。

 

意思疎通のツールとして、目の印象は強いに越したことはない。

だから、目を縁取るまぶたは立体感があり、目の額縁となるのがよい。

 

「目は口ほどに物を言う」のだ。『広辞苑(第六版)』によれば、これは「情をこめた目つきは、口で話す以上に強く相手の心を捉える。」という意味である。

二重まぶたも涙袋も、目を大きく見せ、人の視線を引き付けるには役立っているように見える。そして、目つきの変化がはっきりと読み取れる、意思疎通のとりやすそうな相手の方が好感を持てるという傾向は、コミュニケーションを重視するヒトという生き物によく見られてもおかしくないだろう。

 

アイメイクについて調べると、一重を二重にする方法、涙袋メイクという類の紹介が多くされている。しかし私は、前述したような理由を考えても、一重を二重にしたいとはあまり思わない。なぜか。

ここまで文章を書いて思う。

 

私の物言いは、口からだけで十分だ。